A社は特に缶詰製品に強みのある食品メーカーです。
「あたたかいものが食べたい」との声が大きかった阪神淡路大震災を契機に、災害食の開発が始まりました。
ライフラインが途絶え、火や電気が使えない時に、自社のレトルト商品を温める熱源を探し求めていたところ、当社のモーリアンヒートパックに出会いました。
そこで当社に相談が持ちかけられ「レスキューフーズ」という製品の開発を行うことにしました。
ひとたび大きな災害が起こると、あたたかい食事を口にすることはなかなか難しいことです。
どうしても缶詰や乾パンなどの冷えた食事が続いてしまいます。
まして寒冷地や冬場では、生きる意欲そのものに関わってくる重要な問題です。
レスキューフーズは、「被災地で、あなたの仕事と生活を支える食事」をコンセプトに、当社のモーリアンヒートパックと、A社の製品を組み合わせ、付加価値を高めることに成功しました。単に組み合わせるだけではなく、今あるA社の製品を温めるために必要な熱量を計算し、発熱量を上げるための特別な仕様のものを開発いたしました。これにより、発熱剤の重さを軽くすることが出来、より携行性が増しました。
カレーライスや牛丼など豊富なラインナップで、火や電気が無くても温めて食べることができますので、備蓄品や災害時の持ち出し品として、また日常食としても益々注目されています。